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zoom RSS ステンレスボルトの怖いお話し

<<   作成日時 : 2016/11/22 01:11   >>

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今回はボルトのお話しです。

まず写真のボルトですが、これはブレンボ旧カニキャリパーのキャリパーブリッジボルトです。
いわゆるクロモリボルトです。


8.8と刻印があるのがわかりますか?
これはボルトの強度区分(つまりボルトの強さ)を表してます。
フロントで使う4POTキャリパー(P4 30/34)は10.9が使われているそうですが、未確認。
(モンスターちゃんのボルトは錆びていて、刻印が読めません)

強度区分8.8の引張強度は800N/mm2 降伏点は640N/mm2
10.9の引張強度は1000N/mm2 降伏点は900N/mm2です。

ちなみに引張強度とは、どれだけの力で引っ張ればちぎれるか?ということ。
降伏点とは、降伏点以下の力で引っ張ったとき力に比例して伸び、力を抜けば元に戻ります。これを弾性変形と言います。
降伏点以上の力で引っ張ると、力を抜いても元に戻らず変形しちゃいます。これを塑性変形と言います。

次のボルトです。
これはステンレスボルトなんですが、刻印がA2-70となっています。


A2というのは材質で、いわゆるスプーンやフォークで使う18-8ステンレスですね。
そして70が強度。

引張強度700N/mm2 耐力が450N/mm2となります。
耐力とは降伏点のようなもので、耐力以上の力を加えると塑性変形して元に戻らないと考えてください。

さてバイクの定番カスタムとして、キャリパーブリッジボルトのステンレス化というのがあります。
でも、値を比較したらわかりますよね。明らかにステンレスボルトは弱いです。

ステンレスボルトに交換したキャリパーでブレーキをかけても、ボルトがちぎれるなんてことは無いと思いますが、クロモリボルトに比べてボルトの伸びが大きいので、キャリパーが広がり力が逃げます。その結果、しっかりディスクを挟めず効きが悪くなってます。

つまり「ボルトのステンレス化は、ブレーキの性能を落としてることになるので、やめた方がいいよ。」って言いたい。

それでもどうしてもクロモリは嫌だと言うなら、64チタン合金かBUMAX(高強度ステンレスボルト)という手があります。

ただし64チタンですが、引張強さ 895N/mm2 耐力 825N/mm2なので、10.9のクロモリより若干強度が落ちます。

BUMAXは8.8と10.9の2種類あるので、問題なし。キャリパーに使うなら迷わず10.9ですね。

何でこんな話を書いたのかというと、モンスターちゃんのフロントブレーキのキャリパーブリッジボルトが錆びていて、交換しようと思っていろいろ調べたら、ステンレスボルトを知らずに使ってる人があまりにも多いんですよね。知ってて使い続けてる人もいたり。
もちろん、警鐘を鳴らしてる人もいますけどね。

ちなみに、僕が用意したのは強度区分12.9のクロモリボルトです。
1200N/mm2 降伏点 1080N/mm2


4本で290円(税込)
この値段なら、2年に一度車検前にブレーキをオーバーホールして、ついでにボルトを交換すれば安上がりですねー。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
確かに強度見ずに見た目で交換する方多いですね。ステンは錆びなくて良いけど、旧車に使う場合、電蝕の原因になるっての解ってない人も多いです。あと重いのもアレですね・・・ラジコンレースやってた時はチタンビスはモチロン、ジュラルミンビスとかアルミビス多用してました。恐ろしい世界です。。。
ひらぽん
URL
2016/11/22 11:25
ひらぽんさん、こんにちは。
ステンレスのボルトは、クロモリより強いと思ってる人が意外と多いですね。
「ブレンボに交換したけど、思ったほど効かない」なんてレビューを時々見ますが、ボルトをステンレスに交換してる人も多いです。
電蝕はホントに困りますよね。異種金属は電位差があるって知らないのね。

ラジコンは軽量化を突き詰めたら、やっぱりボルトなんですね。
58Caddy
2016/11/22 14:41

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